「わかりました。
姉の名前は美香と言います。
XXマンションで一人暮らしをしていました。」

「なぜ、警察は自殺と判断したんですか?」

「部屋が密室だったんです。
それと、パソコンで遺書が書いてありました。」

「遺書が?
何て書いてあったんですか?」

「ええと…
確か、「私には生きる気力がありません。英司さん、ごめんなさい。 美香」だったはずです。」

「英司さんとは誰ですか?」

「姉のお付き合いしていた人です。確か、もうすぐ結婚するんだと言っていました。」

「なるほど。
よくわかりました。
確かに、もうすぐ結婚すると言っていたお姉さんが自殺したとは考えにくいですね。
この依頼、お引き受けいたしましょう。」

「ちょっと、先生‼︎
大丈夫なんですか⁉︎
ただでさえ警察が自殺と判断した事件なのに、解決できなかったら元からあまり無い菅谷探偵事務所の信頼が無くなりますよ。」

「たまき君はやっぱり僕を貶しているよね…」

「だから気のせいですって…
わかりました。
どうせ元からないんですから、この際信頼のことは考えないことにしましょう。」

こうして、菅谷探偵事務所の仕事がやっと始まった…

「このナレーターも僕を貶しているよね。」