眠りの歌姫に恋をして…



「レン。…俺は不思議で仕方ない。お前がそんなに嬉しそうな顔をしているところを今まで見たことがないんだが……」



リュウが珍しいものでも見る目で俺を見る



「は?」



俺はとっさに口に手をやった


笑ってる…


口角が上がっているのがわかる



「船長ーっ、歌って何ですかー?」


「船長が楽しそうだ」


「副船長!!何があったんですか?」




自分の持ち場の仕事が終わった奴等が、どんどん俺たちのいる甲板に集まってくる



俺が笑っているのがそんなに珍しいのか…



「俺には聞こえないが、船長には歌が聞こえてくるんだと」



隣でリュウが他の奴等に面白そうに話している


俺はその横で東の海を見つめて、まだ見ぬ歌声の主に思いを馳せる…





レンside END.