残暑残る9月。


始業式から2週間経って、夏休みボケも無くなってきた頃。


電車通学の私は家の最寄り駅から家へ帰るところだった。


2年半通い慣れた道を歩いていると、


そこには見覚えのある顔。


小学校が同じだった宇野君だった。


「よお、久しぶり。」


「久しぶり、宇野君。よく私だってわかったね。」


私は小学生の頃は眼鏡にショートカットだったんだー


今はコンタクトにポニーテールだから小学校の同級生に会っても気づかれない。


そして、私からも話しかけない。


「ああ、そりゃ、すき……やっぱなんでもない。」


「なにー?気になるよー!」


「良いんだよ!気にしなくて!!それよりーーー」


「それより?」








「可愛くなったな。高菜。」








きゅーーん。






なんだろう。この気持ち。胸が痛い。




「あ、ありがとう」


一応お礼を言っておく私。


「うん。」



沈黙。なんか話さなきゃ!


「あの!げんき?」


「見ればわかるだろう笑元気だよ」


「そ、そうだよね〜笑」


良かった!なんとか場は和んだ汗





それから私と宇野君は自分達の今の生活について少し話し、メールアドレスを交換して別れたーーーー。