俺はどういうことかよく解らず黙っていると
早乙女さんはくすくすと笑いながら続けた。



「冗談よ・・・!気にしないで?はははっ!」




「は・・・ははは・・・!
で・・・っでホントは何をなくしたんですか?」



「ハンカチ!あれ、結構綺麗だから気に入ってたの」



「あ~、ハンカチ・・・」




その後、、俺と早乙女さんはハンカチを見つけ
生徒会室を出て、校門の前で別れた。




「どういう意味だったんだ・・・」




俺は下校中、さっきの早乙女さんのセリフを
頭の中で繰り返していた。



”なれないから、戻してくれない・・・?”



”冗談よ・・・!気にしないで?”




「・・・・・・」


そんなことを考えながら駅に着いた。


そのとき、後ろから急に声をかけられた。