俺が生徒会室に入ると
そこにいたのは、早乙女さんだけだった。



「あら、斗真どうしたの?今日は生徒会休みよ?」



「え・・・?あっ!そっか・・・」



すっかり忘れていた
今日は生徒会が休みだったことに。




「まったく!相変わらず鈍感ね?」




「そ!そういう早乙女さんはどうしてここに!?」




「私はちょっと忘れ物を取りに来たんだけど・・・?
でも、なかなか見つからないのよ~・・・」




「早乙女さんが忘れ物?何を忘れたんですか・・・?」




「う~ん・・・名前・・・かな?」



「え・・・?」




「あのさ・・・早乙女さんって呼び方だけど・・・
なれないから、戻してくれない・・・?」