【完】ワガママクイーン

「え・・・!な!なによ!?」


「あ・・・いや・・・なんでも・・・」


そう言うと、優は生徒会室の鍵を元の場所に戻した。



「じゃあ・・・帰ろっか・・・」



「え、えぇ・・・」




私たちが職員室を出て
丁度、昇降口を出た時。


ポロン・・・ポロン・・・。




学校の2階から、小さいピアノの音が聞こえた・・・。




「ひぃ・・・!」



私は思わず、優の腕にしがみついてしまった。



「ゆ・・・優・・・今の・・・」



「う、うん・・・き・・・聞こえた・・・」



「・・・・・・」



「・・・・・・」



またしても、少しの沈黙が続いたが
その沈黙を破ったのは・・・。