【完】ワガママクイーン

「ナ・・・ナンデワカッタンデスカ・・・」



片言の言葉で喋る彼女に
私は思わず吹き出してしまった。



「・・・ップ!なんで片言!?プププ・・・!!」



「わ!笑わないでください!!」


顔を赤くして怒る彼女が可笑しく思えてしまい
ますます、私は笑った。



そのとき、丁度、開けっ放しだったドアから
優が入ってきた。


「あ・・・!お兄ちゃん!」



「え!?花梨!?なんでここに・・・」



「私、会長に文句を言いに来たの!」



「はぁ!?なんのだよ!」



「お兄ちゃんの事に決まってるでしょ!!」



おそらく花梨という名前の彼女は
やや半ギレ状態で言った。