【完】ワガママクイーン

公園に入りしばらく歩くと
クレープ屋が見えてきた。



「あ、クレープ食べる?」



「え・・・。あ!はい!」



私と光輝先輩はクレープを買うと
クレープ屋の目の前のベンチに座った。



「あの、光輝先輩・・・」



「なに?」



「どうして、遊びに誘ってくれたんですか?」



「あぁ、そのことね。実はちょっと質問したかったんだよね」



「質問・・・?ですか?」



「うん。俺さ、今まで彼女がいても百合愛の事ばかり
可愛いって言っててさ彼女の方は自分の方をもっと
可愛がって欲しいって言ってくるんだよ」



「・・・・・・」



「俺は俺なりに彼女のこともちゃんと可愛がってたし
大切にしてたと思うよ?でも、彼女は全然優しくしてくれないって言ってくるんだ」



「そうなんですか?」



「うん、でもさ。赤の他人と血の繋がった家族・・・。
どっちか1つを大切にしろって言われたら、俺は家族を選ぶと思う」