【完】ワガママクイーン

「そ!それに!!」


「え・・・?それに・・・?」



「い・・・妹思いなところも・・・素敵だなって・・・!!」



「そ!そう思うか!?」


光輝先輩は先ほどとは打って変わって
目をキラキラ輝かせながら聞いてきた。


「は!はい!」


「そっかぁ!だよなぁ!!うんうん!!」


光輝先輩は何かを納得したかのように頷いた。



「なぁ!」



「はい・・・?」



「今度の土曜日空いてるか!?」



「え・・・。はい」



「一緒に、遊びに行かないか!?」



「え!?それって・・・!デー・・・」



「ダメ?」



「い!いえ!大丈夫です!!」



言いかけたとたん、返事を急かされたので
言いたいことを言えずになってしまった。


「じゃあ、今度の土曜日、駅で待ち合わせでいい?」



「は!はい!」



それから土曜日まで私は落ち着かなかった。


服装どうしよう・・!!


光輝先輩は綺麗系が好きなのかな・・・それともかわいい系!?


ど、どうしよーーー!!



そんなことを考えてるうちに
長いと思っていた時間があっという間に過ぎていった。