玄関をでようと扉に手をかける。

ガチャッと音が響いてしまった。

「やばっ…」
「しっ!お前、聞こえたらどーすんだよ。」
龍都がそう言ったときにはもう遅かった。










「聞こえたら?なに?2人でどーしたの?2人で!あんたたち、付き合ってるんでしょう?!いつからなの?!どうして?!……」

「母さん…。ごめん。でも、俺は舞花を守りたいと心から思った。今は、母さん、父さんよりも大切だ…。」

「龍都…。」

パシンッ。
「何言ってるの!二人とも、目を覚ましなさい!」

…………

叩かれた頬がじわじわと痛む。