啄むような優しいキス。
初めてで何も勝手がわからないけれど、私はそれに必死で答えた。
海面に出ると同時に、唇が離される。
「はぁっ、やっと見つけた。」
「な、なんであなたが……」
「アンタに会ってから、俺はなんかおかしくなったんだよ!責任とってくれよな。」
「なにそ……」
いい終わらないうちに、また唇を塞がれた。
今度は求めるような激しいキス。
ついていけない、こんなの初めてだもの。
「これから、俺のこと知ってほしい、そんで、アンタのことも知りてぇ。アンタが好きだ。」
彼がまっすぐに私を見つめる。
この瞳に、やられたの。
魔女のほれ薬なんていらない、魔法のドレスも必要ない。
「私も、好きよ。」
魚が跳ねる。
今日も空は青い。
fin

