私は浅瀬で小魚たちと戯れていた。 もう会えないってわかってるのに、こんなに人間の世界の近くまで来てしまった。 人魚と人間は相容れないの、交われないの。 でも、それでも、 「会いたいよ……」 いきなり、腕を引っ張られて、海の中に引きずり込まれた。 「な、なに!?」 振り返るとそこには、優しく微笑む彼の姿が。 「どうして……?」 彼は人差し指を立てて、静かに、とジェスチャーすると、私の頬を大きな手で包み込みそのまま、 キスをした。