眩しい朝の光が差し込む。
重い瞼を開けると、コーヒーの香りが鼻腔に潜り込んできた。
目がはれぼったい。
寝ながら泣いていたのかな。
私は気だるい身体を起こすと時計を確認する。
7時、バイトまで少し時間がある。
テーブルに行くと、トーストに目玉焼き、コーヒーが並べられていた。
そしてそこに、1枚のメモが。
千花へ
昨日はごめん。
ビーフシチューとサラダとケーキ、うまかった。ごちそうさん。
帰ったら、話がある。
いってきます。
潤
潤の字だ、その事実だけでなんだか心が暖かくなるほど、彼に飢えていた。
話って、なんなのかな。
別れ話かなあ。
いやだよ、怖いよ。
その日のバイトに身が入らなかったのは、言うまでもない。

