家出少女、拾いました。

部屋の前まで案内すると、看護師さんは「ここからは君一人で行くべきです。」

と言ってドアを開けてくれた。

ドアの向こうには、昨日まで俺と会話していた父親が、帰らぬ人となり、ベッドに横たわっていた。

俺は今まで我慢してきた分の涙をその場で流した。

家族は俺一人になってしまった。