家出少女、拾いました。

気がつくと、俺は知らない部屋…いや、何回かは来たことのある部屋のベッドに寝かされていた。

しばらくすると大雅が部屋に入ってきた。

「龍。気がついたのか…大丈夫か?」

「……あれ?なんで俺生きてるんだろ?」

「俺が助けたからだ。」

「何で助けた?良いじゃん?俺なんかいなくったって。誰も困んない!だれも…」

「俺は悲しい」

大雅と話しているあいだ、俺はずっと泣いていた。

今まで人前で泣いた事なんてなかったのに。

「たいが。」

「ん?」

「あ…ありがと」

俺は誰かに自分の事を必要としてほしかったんだ。

そして自分の大切な、唯一自分の事を必要としてくれる人を失い、もう、楽になりたかったんだ。

でも、大雅は俺の事を必要としてくれたんだ。

すごく嬉しかった。

今まで以上に大雅と仲良くなれた気がした。