木を切ってから、実に4ヶ月ほどたった。あのピンク色の桜は散り、今は緑色の葉が、生き生きとぐんぐん成長していた。あの場所には地域の人の願いで、2人用のベンチが出来た。そこで桜の木を見て、スケッチやピクニック、お昼寝と、楽しそうに過ごしている。私の日課になっているのは、そのベンチに座って、
朝の気持ち良い空気を吸い、桜並木をお散歩する。そして、最後には、ラジオ体操をしてお家に帰る。これが今の私の日課だ。毎日やっていると、自然と心から分かり会えたかのような幸せがあった。嬉しかった。奇跡のようなこの瞬間が楽しみで、私は今も続けている。



あ、もうすぐ雨が降る。
冷たい風が私の肌に突き刺さるように押し寄せて感じた。
慌てて家に帰ったら…
雨、雨、雨。 大雨だった。
「危なかった。もうすぐ雨が降るところだった。本当に良かった。」安心した。
もっと早く分かればこんなことにはならなかったのに…
あ!そうだ!!