叔母さん……。
3、4つのビニール袋を手にして、家に入ってきた俺の叔母さん。
「サク叔母さん」
「あら、もしかしてチカちゃん! まあ、大きくなって……」
「サク叔母さん。シノおばあちゃん、変なんです。カナタの事コウヤって言うんです。それに死んだのはコウヤじゃなくてカナタだって。死んだのはコウヤなのに」
「サク……。この子はカナタじゃなくてコウヤだろ?」
「サク叔母さん。ちゃんと言ってあげて下さい。彼はコウヤじゃなくてカナタだって……」
「サク」
「サク叔母さん」
叔母さんが俺を見る。
そして口を開いた。
3、4つのビニール袋を手にして、家に入ってきた俺の叔母さん。
「サク叔母さん」
「あら、もしかしてチカちゃん! まあ、大きくなって……」
「サク叔母さん。シノおばあちゃん、変なんです。カナタの事コウヤって言うんです。それに死んだのはコウヤじゃなくてカナタだって。死んだのはコウヤなのに」
「サク……。この子はカナタじゃなくてコウヤだろ?」
「サク叔母さん。ちゃんと言ってあげて下さい。彼はコウヤじゃなくてカナタだって……」
「サク」
「サク叔母さん」
叔母さんが俺を見る。
そして口を開いた。



