俺じゃない方が

目線を上げた時に見つけた懐かしい後ろ姿。





ばあ…ちゃん……。


ばあちゃんはせっせっと畑仕事をしていた。


やっぱり…嘘だ……。


あの人が倒れるなんてあり得ないわな。


『超、超、超、元気な人』なんだから。


倒れてないなら、会う必要はないだろ……。


「おい……。ばあちゃんは元気だ。帰……あれ?」


見ると、さっき居た場所にチカの姿はない。


あいつどこに……。


「シノおばあちゃ~ん」