もう、あれから、何日目だろう__

彼は、高原は、今頃何してるかな…
私は、失って、初めて気づくから…

こんなにも、高原の事・・・・・・・・



                           「 好きだったなんて」


あんなに、素直に喉元を通らなかった言葉が、こんなにも、すんなりと

言葉として、紡がれる___

これが、恋なんだ…

これが、他人と、付き合うと、いうこと…

今、この瞬間、高原に、


会いたい____


私が、厳重に鍵で閉められた固く、分厚い扉に体当たりしようとしたその瞬間__

ばぁぁぁぁああん‼‼‼


とてつもない轟音とともに、目の前には、


血だらけになった彼(高原)がいた。

心臓が、止まりそうになった___。

「な、んで__」

高原は、今にも倒れそうで…相当つらそうなのに、笑ってた____

見てるだけでつらくなった。

私の好きな彼が、血だらけで、今にも倒れそうで、それでも、


それでも、立って___笑ってくれている______

顔なんて、もう蒼白___

でも、私は、あまりのショックに言葉が出ない。

ただ、涙だけは…とめどなく流れている…

すると、涙で、ぼやける視界の中で、高原は、フッと微笑み、

私を、抱き寄せた___

「ぇ______」

私は言葉にならない声を、あげ、

「ぁ_____ぁ______」


ひたすら泣いた___

「お、い__なく、なよ。」

高原の途切れ途切れの声が、聞こえる。

「お、れは、っはぁ…だい、じょうぶ、だか、ら。」

ううん、全然大丈夫なんかじゃない___

「無理なんて、してねぇから___」

ううん、無理してる___

「だから、あん、しんし、ろよ?」

うん__

高原はそれだけ言って、目を閉じて、力なく__


倒れこんだ____