ドアを開け…
何かギシギシ音がする。
入るとアイツの部屋らしいドアがガタガタと。
ドアの前には陽菜の言ったように衣装ボックスが2箱積んである。
その箱の中にはぎっしりと本や衣類が詰まっている。
これは相当の重さだ。
それもドアの幅より横幅が長いから充分つっかえ棒の役目を果たしている。
押してもドアは開かない。
警官が衣装ボックスをずらしてドアを開けると
「……」
驚いたようなアイツの顔。
「木田雅巳君だね。藤倉陽菜さん誘拐、監禁、暴行容疑で話しを聞かせてもらおうか」
「お、俺は」
いきなり警官の登場にあたふたしている。
そして
「木田」
「か、監督、部長、校長先生、山口先生」
校長達がいることに真っ青になり、その後ろに俺達がいるのを目にして
「違う、俺が悪いんじゃない。全部凛のせいだ。そのガキのせいだ。そいつのせいだ」
俺達3人を指差し
「お前等が俺を馬鹿にしたからだ!俺が悪いんじゃない!こいつらのせいだ。お、お巡りさん、そのガキは鞄で俺を殴って気絶させその上に此所に閉じ込めたんだ。俺の方が被害者だ」
ブチッ!
俺の中で怒りの鎖が切れる音がした。



