「ではこれからマンションに行きます。申し訳ありませんが先生 」
「はい」
「俺も行きます」
陽菜の兄貴としてちゃんと見届けたい。
「私も」
「いや、先輩は」
これ以上、水島先輩が傷つく必要はない。
「ううん、例えおじ様や涼君やみんなに関係ないと言われても雅巳の真の狙いは私だったんだから。それにまたあることないこと言うのは目に見えてる。だから」
「わ、私も行く」
「陽菜」
「陽菜、貴女はママと」
「ううん。私を見たら嘘つけないでしょ?あのナンパから始まって私を誘拐したんだし」
「陽菜ちゃん」
陽菜は強い。
大好きな先輩の為にアイツに会うこともいとわない。
「分かった。すみませんが私も行きますのでこの3人も一緒にお願いします」
親父…
親父が警官に頭を下げてくれる。
「恭介さん」
お袋が心配そうに。
「大丈夫だ。お前は此所にみんなといろ。千恵ちゃん志織を頼む 」
「はい」
警官と東高の校長と監督と教師と俺達4人でマンションへ。
「陽菜、大丈夫か?」
やはり強気とはいえ、マンションに入ると微かに震えている。
親父の手を握り、親父も握り返して
「うん、大丈夫」



