不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~




「陽菜」

公園の前にタクシーが止まり

「親父!」

親父とお袋が走って来た。

そしてもう1台タクシーが止まり

「校長!寺田先生、山口先生」

東高の校長と教師のようだ。

それとほぼ同時にサイレンを鳴らさずにパトカーが。

「ママ!パパ!ママ~」

陽菜がお袋にしがみつき

「ウワアァァァ~」

再び泣き出した。

「怖かったね。でももう大丈夫だから。陽菜にはパパもママも涼もみんなもいるんだから」

「ママ、ママ」

確りしてるとはいえ、まだ中学生、12歳。

この数時間は俺達には分からない恐怖だったろう。

だから尚更アイツに対して怒りが込み上げてくる。