不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~




「藤倉」

こちらも携帯を切った千葉先輩が

「アイツ、もしかしたらヤバいぞ」

「えっ?」

「先輩、ヤバいって」

「ちょうど同じテニス部の奴がいて聞いてみたら、アイツこの春くらいからスランプらしくて試合で結果が出てないらしい。で、 この間、代表選考で後輩に負けてメンバー落ちで自棄をおこしてるって。ちょっとしたことで突っ掛かったり、この間みたいにナンパしたり遊んでるようだ。練習には出てたらしいが全然やる気なしで監督もさすがにキレて2、3日前に怒鳴り付けたって。 それから学校もサボってる」

「先輩?」

千葉先輩がちらっと水島先輩達の方に目をやり声を潜めて

「『全て水島のせいだ』って言ってたらしい」

「は、はぁ?」

何だよ、それ。

何処まで馬鹿なんだよ。

自分のことを棚に上げて全て先輩のせいだと責任転嫁して。

マジにサイテー。

だけど

「涼、それって」

「あぁ、水島先輩も陽菜もヤバい」

その時…