「賑やかだな」
「先輩すみません。陽菜がくっついて来て」
「俺は構わないよ。陽菜ちゃん可愛らしいし明るいし素直だし」
先輩、騙されてます。
「それより残念なのはお前の方じゃないのか?」
「えっ?」
先輩が小声で
「折角水島とデートなのにな。一応向こうに着いたら別行動って思ってたんだけど」
先輩も片桐先輩に聞いて知っている。
「そんな気を使わないで下さい。俺先輩達と行けるだけでいいんですから」
「ハハハ…ホントお前も可愛いわ。千恵よりよっぽど」
ちらっと片桐先輩を見る。
「うん?どうしたの悟」
その視線に気付いたようで
「あ、何でもない」
「陽菜、迷惑掛けんなよ」
「お兄ちゃんじゃないもん。ね~凛ちゃん千恵ちゃん」
先輩達はクスクス笑っている。
そんな3人を乗客達がチラチラ見ている。
「アイツ等目につくから気をつけないとな」
先輩が俺に耳打ちを。
「ま、千恵と水島がいるから大丈夫だろうけど陽菜ちゃん可愛いからちょっかいかけられると」
あ~ナンパか。
「陽菜なら大丈夫ですよ。アイツかなり気が強いから」
それに手も早い。
「そうか?だけど気をつけるに超したことはない。折角楽しんでるんだし」
「はい」
やっぱり責任感強いな。
いやそれより陽菜達の心配もだがさっきから女達が先輩を見てるんだよな。
千葉先輩もかっこいいから。
逆ナンされないように先輩も見張っとかないと。



