不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~




「フフフ…本当に今更何をでしょう」

「……」

「何でか知らないけど…テニス出来なくなってるのに何故かあの人の学校で私の名前が出るらしいわ」

俺も聞いたことはある。

先輩のことを知らない時に、うちの学校にはマドンナがいるって。

そのマドンナは生徒会副会長でテニス部のエースだと。

例えテニスが出来なくなってもマドンナには変わりない。

他校の友達も知ってたもんな。

「だからでしょう。ちょっと噂になってる私はあの人の横にいる資格はまだあるって思ったみたい」

…どんだけ馬鹿な男だよ。

「ま、はっきりとそうは言ってなかったけど…『別れて分かったんだよ。俺はまだお前が好きなんだって。お前もそうだろ』ですって。何処まで自惚れてんのかナルシストなのか…あの人が言えば言うほど力説すればするほど言葉は上滑りで…私の心は冷えていった。一緒にいるのも嫌だった」

当たり前だよ、そんな馬鹿な男。

『テニスの王子様』か何か知らないけど最低だよな。

テニスだって自分を飾るアクセサリー にしかすぎないんじゃないか。

本気で打ち込んでんのかよ。