「ひっぱたいてよかったですよ。俺がそこにいたらひっぱたくだけでは済まさない」
たぶん半殺しの目に合わせてたろう。
「フフフ…涼君って案外攻撃的なんだ」
「そうかも知れません。あの親父の息子ですから」
「ハハハ…おじ様も攻撃的なの?」
「あの人は攻撃あるのみですよ」
親父が受け身なんてあり得ない。
「やっぱり親子ね」
「嫌なことに似てるって言われてます」
「ハハハ…おじ様今頃くしゃみしてるわね」
「ハハハ…そうかも」
先輩が一息ついて
「その日の夜にね電話が掛かってきて」
再び話し始めた。
「あのひっぱたく前と同じくくどくど言い訳ばかり。自分の評判落としたくなくって必死みたいに」
「……」
「私もうはっきりと『貴方とは金輪際付き合うつもりも話しをするつもりもない。安心して。貴方のことを人に話すことすらない から』って最後通告叩きつけた」
やっぱり先輩は強い。
「その晩は泣きに泣いた」
「……」
まだ好きだったのか?
そりゃ…そうだろうな。
仮にも恋人として付き合ってたんだから。
そんな直ぐに割りきれるもんじゃないよな。



