不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~




――



「じゃあ今日はこれ迄にしましょうか」

「はい先生 ありがとうございました」

陽菜ちゃんがペコリとお辞儀をして

「凛ちゃん」

「うん?」

「どうかした?」

「えっ?」

「うん。凛ちゃん何か私が弾いてる時じっと見てたから」

あっ!

「ご、ごめんね。気が散ったよね」

私そんなに見てたのか。

「ううん大丈夫だよ。だけど何でかなって」

「あ、うん。陽菜ちゃんやっぱり志織さんに似てるけどおじ様にもよく似てるって思って」

「えっぇぇぇ~パパに?やだ~」

「何で?おじ様素敵じゃない」

ソファーに座り

「はい陽菜ちゃんどうぞ」

お母さんがジュースを持って来てくれた。

次のレッスンは7時から。

暫く休憩

「ありがとうございます」

陽菜ちゃんがジュースを飲みながら

「だってパパって男だよ。私あんな男顔じゃないよ」

「フフフ…そんな意味じゃないわよ。どことなくよ。全体は志織さんなんだけど目とか口元とか。ね、お母さん」

「そうね。お兄ちゃんにも似てるわね」

「お兄ちゃんはパパに似てるよね。でも私もかぁ~」

何だか複雑な雰囲気ね。

やっぱりどんなカッコイイパパでもパパに似てるって言うのは褒め言葉にならないのかしら。