不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~




家に帰って

「凛ちゃん おかえりなさい」

「あ、陽菜ちゃん」

そうか、今日は金曜日だよね。

陽菜ちゃんのレッスン日

「これから?」

「うん。今は茜ちゃんがやってる」

「そうなんだ。じゃあ着替えて来るね」

「うん」

茜ちゃんは小学校5年生

彼女も1年からレッスンに来ている。

陽菜ちゃんにしたら妹みたいな感じかな。

Tシャツとジーンズに着替え下に降りると

「あ、凛ちゃん」

「茜ちゃん、終わったの?」

「うん」

「じゃあ気をつけて帰るのよ」

「うん。凛ちゃん」

玄関から出て

「うん?」

「また遊んでね」

「いいわよ。じゃあね」

「バイバイ」

茜ちゃんが自転車に乗って帰って行った。

家に戻りレッスン室に入って

陽菜ちゃんが真剣な顔をして弾いている。

その横顔を見ていると…

やっぱり何処と無く涼君に似てるな。

意志の強そうな目といい生真面目に結ぶ口元といい。

陽菜ちゃんは志織さんに似ていると思ってたけどこうして見るとおじ様にも似てるんだな。