「服捲って。」

びくっ。

「やだ。」
「捲って。」
「嫌」
「捲れ。」
「はい…。」

怖い…。

「大丈夫。怖くないから。」


私は大人しく捲った。

ひんやりして気持ち良い。


先生は眉間にしわを寄せていた。

大丈夫かな…


あれ咳がでてきた。

「ゴホゴホ、ゴホゴホ、ゴホ、ヒュー、ゴ…ヒュー。」

「おい、大丈夫か。 ヤバいな…、喘息だ。 村井、吸入器。………心優、深呼吸だ。 吸ってー吐いてー。はい、もう一度。」

先生も一緒にやってくれた。