「ちょっとっ....何するの?!」

「今のやつ....誰だよ」

苦しそうな顔で....辛そうな顔で私に問う

「ひ....日向には関係ない....。」

「............。」

ードサッ

「答えろよ!!!!」

私の肩を荒々しく揺さぶる

「早く答えろよ!!!!!!」

そう言っても私が答えないからか、唇を重ねようとしてきた

「ちょっ!!!!!」

私は必死に日向の胸を押す

日向は私のシャツのボタンを引きちぎった

「ちょっ....やめ....っ....やめてよ!!!!!!!!」

ードンッ

私は日向を押し、シャツを握りしめ、ベッドに座った

「...........彼氏かよ」

「........................わ....るい??」

日向が怖くなった。私はボタンの無いシャツを握りしめ、カバンを取り、家を出た

「っ................こわ....かった....」

日向の見せた初めての顔。

日向の強い力。

日向の荒ぶった低い声。

大好きだった日向を....心の底から怖いと思った。

「........っ........」

路地の電柱にもたれて、へたりこんだ

「................真琴....??」

私の名前を呼んだ声

ーバッ

すぐさま顔をあげると、そこには陸の姿

「り....く....な....っ....んで??」

「真琴....その....格好....」

シャツのボタンがなく、髪も乱れた姿

まさに、犯される寸前。

「ひっ........陸ぅ....っ....恐かった........」

陸の顔を見て、安心して涙が次々と溢れた

「........何があった」

「っ....陸のことっ....聞いて....きて....ひっく....それから....」

私は必死に伝えた。

「関係ない....っ....って言った....ら....こう....なった....」

「なにもされなかったか?」

「うんっ....必死に抵抗した」

あの時は恐怖とショックが同時に私を襲った