私は今まで何があっても泣けなかったのに。

「日向...おめでとうじゃん。」

ほとんど毎日日向のこと考えてる。

学校では顔はあわすものの....喋らないし。

席替えをしようという提案に賛成して席替えをしたし....

クラスの女子と馴染めたし。

日向も日向で....花音さんが椎名って人と別れたらしく....付き合ってるぽいし....

クラスの男子とバカ騒ぎしてるし....

お互いに他人になっていった。


「まーこと」

私を呼ぶのは最近できた1番仲いい友達の新井萌香。

「萌香....なにかあった?」

「合コン行かない?!?」

「合コン....?」

面識がない言葉に戸惑いながら話を聞く。

「うん!そう!真琴可愛いって評判でさ〜」

合コンか....私も日向のこと忘れなきゃね。

「他校の超カッコイイ人達ばっかだから!」

「行ってみるよ萌香!」

「やった〜!今日の放課後だから一緒にいこうね〜」

そう言って萌香は手帳になにか書き込みながら教室を出ていった

相変わらず元気だなぁ....。私も忘れなきゃね....。

ー放課後

「真琴!トイレ行ってくる〜」

「は〜い」

私は教室で日誌の仕上げをしていた。

今から合コンか....なんか緊張....

ーガラッ

「あ....萌香おかえり〜....っっっ。」

萌香じゃなかった。日向だった。

「....。」

沈黙が続く

「合コン行くんだ?」

先に沈黙を破ったのは日向だった。