感情を捨て、苦しいとすら感じなくなっていた少女。
そんな少女が、今、
声を大きく上げて泣いている。
何年も苦しめ続けられてきた男から
ようやく解放されて……
「今までよく頑張ったな」
この子が、どうしようもないほど愛しいと思った。
この手で一生守っていきたい。
俺自身が幸せを与えてあげたい。
この先も……
ずっとずっと……
「凛。
神楽坂の名字、捨てよっか」
「え……?」
「横川凛になれよ」
俺がこの子の傍にいたいから……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…