浮気彼氏に復讐します

まさか、もう彼氏だったなんて…。

いや、でもそうか…。

一緒に登校してたし…。




「拓海と、うち付き合ってるのよ?知らなかったの?」



「いや…知りませんでした」



チラッと拓海を見ると
拓海は、特に何も感じないかのような表情で窓の外を見ている。


「えー、そうだったんだ。
まだまだイチャイチャが足りないってことなのかな?ね?拓海」



「さあ」



「まあ、いいわ。てことなんで、木下さん?拓海には、手を出さないでね?」



そう言うと、梅本さんと拓海は、帰っていった。




しばらくうつむいていると、みどりがやってきた。



「菜々子…」



「聞いてた?」



「うん…」



「拓海…梅本さんと付き合ってるんだ…」



私の目からは涙がこぼれてきた。



淳とも、仲直りしたんだから、拓海もいけるなんてひそかに思っていた私が馬鹿みたいだ。



拓海の気持ちなんて、分からないのに。