───次の日
昨日、みどりが来てくれて多少は元気になったけど
でも、まだ起きれない。
でも、お姉ちゃんとお兄ちゃんが帰っちゃう日だから頑張って起きた。
別れ際、お姉ちゃんとお兄ちゃんは私に四角い上品な箱をくれた。
「…なに?これ…」
「私と、健也で昨日ね、お昼に買い物に行ったの。その時に買ったんだよ。」
涙がでそうなのをグッとこらえた。
「開けていい?」
「いいよ」
リボンを解いて、箱を開けてみると
綺麗なハートのピアスがキラキラ輝いていた。
「可愛い…」
「菜々子は、まだピアスあけてないでしょう?」
「あ、そっか…。」
つけれないと思って一気にテンションが下がった。
「俺が開けたあげようか?」
お兄ちゃんは、両耳に2つずつつけている。
初めて、お兄ちゃんが穴を開けたとき痛いのが苦手なお兄ちゃんは泣きわめいていたのを覚えてる。
「あんたは、黙ってなさいよ。」
すかさずお姉ちゃんのツッコミで小さくなるお兄ちゃん。