そんな、みどりをすごく好きだなと思った。
しばらくして
みどりが泣きやんでから、お姉ちゃんとお兄ちゃんは、ジュースを持ってきてくれた。
泣きやんでから持ってきたのは、偶然なのか、それとも気をつかってくれていたのかは知らないけど、後者だと思う。
持ってきてくれたジュースを飲みながら話始めた。
「拓海のこと、好きになってた?」
好きに…。
「なってた…。
でも、好きになってた…と言うより
好きだよ。私は拓海が好きだと思う。」
仮の彼氏になる前から、拓海とは一番男子の中で仲良くて、何度も遊びに行ったりした仲だった。
恋愛感情なんてものは、なかったけど
仮の彼氏になってから、いつも以上に一緒にいるようになって、ほんの少しの日数だったけど
すっかり私の心の傷を癒してくれた。
ありがたいと思うし、もっと一緒にいてほしいとも思った。
拓海といるときは、淳のことを考えなくてすむ。
こうしている今でも
拓海に会いたい。
拓海の気持ちが梅本さんにいってしまっていても
私は、拓海が好きだから。



