「お邪魔しまーす」
お兄ちゃんの後に続いてみどりがリビングへ入ってきた。
「みどりちゃんいらっしゃい!
来てくれてありがとうねー」
お母さんは、ニコニコしながら話しかけた。
「お久しぶりです!すいません…お邪魔して…。久しぶりのご家族揃ってるのに」
「いいのよ!!ゆっくりしてって!」
「ありがとうございます!」
お母さんと話し終わると、今度はお姉ちゃんとお兄ちゃんが、みどりに話しかけにいった。
「みどりちゃん、めっちゃ可愛いね!
うちの、可愛い妹のこといつもありがとう!」
「可愛いなんて、全然ですよ…(笑)
お姉さん、すごくお綺麗ですね!
お兄さんも、すごくかっこよくて…。」
「俺、この子気に入ったわ!」
お兄ちゃんは、褒められて嬉しかったのか、すぐにみどりを気に入ってくれた。
「ありがとうございます」
「みど…」
「みどりちゃん!座って座って!」
お姉ちゃんにさえぎられた。
「ご飯食べていったらいいからな!」
「あ!水!水出すから!」
「いや、ジュースだろ!?」
「あ、ジュースね!!」
「カルピス!カルピス!」
「わかってるから!」
「早く早く!」
お姉ちゃんとお兄ちゃんは、あたふたしている。
ていうか、テンションがいつにもまして高い。



