───────────「もう、大丈夫……?」
しばらくして、私の涙が止まったぐらいにみどりがそういった。
「ありがと……もう、大丈夫」
みどりのおかげで少し元気になったような気がした。
「午後の授業出れる?」
「…………ごめん、今日は帰る…」
もう、今日は授業出る気分じゃない。
「そっか。」
とりあえず、教室に戻って帰る用意をした。
「下駄箱まで送ろうか?」
「いや。大丈夫。ありがと…」
クラスの皆ともバイバイして、下駄箱に向かった。
淳のクラスを極力避けるように遠回りした道を通りながら
嫌でも、拓海の姿を探してしまう。
「はあ………………」
結局拓海の姿を見ることなく家に帰った。



