急に寂しい気持ちが溢れ出してきた。
涙が出そうだった。
もう、こらえれないと思ったから
机に伏せて声を殺して泣いた。
もう、目をあけたくない。
ずっと眠っていたい。
そう思ったら、何だか深い眠りについていた。
気がつけば、もう皆は弁当を食べていた。
「え?!!!」
ガバッと起きると横に座っていたみどりが「よかった!起きた!」と笑っていた。
「菜々子ちゃん寝すぎだよ~(笑)」
「おはよう!(笑)」
なんて、クラスの皆も笑ってる。
どうやら、ずっと寝ていたらしい。
反射的に、拓海の姿を探してしまった。
けど、拓海は、もう教室にはいなくて…。
「…大丈夫?」
ふと、みどりにそう言われて、またあの寂しい気持ちが溢れ出してきた。
「ん…大丈夫。」
あーもう。寝てたい。
もう一度伏せて寝ようとしたら、みどりは私の頭を弁当の箸入れでコツンと叩いて
「ちょっと、話そ」
と言って私の手を引っ張って教室からでた。



