それから5分ぐらいして 拓海が見えた。 ……………………けど。 「え?」 「あれって…」 以前、淳と一緒に帰っていた生徒会の梅本さんが拓海と一緒に登校してきた。 頭の中が真っ白になった。 なんで?なんで? 梅本さんに? 「アイツ…………」 みどりはプルプル肩を震わせながらそうつぶやいた。 窓の外から見た拓海と梅本さんは まるで、幸せそうなカップルのようにも見えた。 そして、拓海と梅本さんが見えなくなっても私とみどりは外を見つめながら呆然としていた。