一番、恐れていたことが起こった。
「ちょっと待って、私いくから!」
「え?何言ってるの?お母さんがせっかく邪魔したらいけないと思って…………」
「えぇぇぇ…………」
残念ながらお母さん、大迷惑です。
私と淳を二人にしないで…………。
お母さんは「行ってきまぁす♪」と何故か上機嫌で出ていった。
まあいい。
回覧板回してくるといっても5分もかからないでしょ。
それまで私は黙って肉を食べるだけ。
私は、黙って肉を食べるのを再開した。
「………………………………」
「……………………………………」
嫌な沈黙に思わず箸がとまる。



