何カ月ぶりだろうか。 あの頃は、毎日毎日見ていた菜々子の家。 今ではすっかり見なくなった。 それも、俺のせいなんだけど。 「…………帰るか…」 そうつぶやいてみても、体は菜々子の家の前から動かなかった。 しかも、俺の指はインターホンを押そうとしている。 「…………くっ………」 必死に止めるも体は正直。 もう、あと数センチでインターホンを押しそう。