「淳がさ~」
突然、耳に入った″淳“という単語。
淳…………。
その声の持ち主は、女の子で…………
「(う、梅本さん…………)」
昨日、淳と一緒に帰っていた、生徒会の梅本さんだった。
一緒にいるのは、同じ生徒会の女子生徒だった。
「淳がどうしたの?」
「なんか、今日、一緒に帰ろうって誘ったんだけど、「しばらく、女と帰らない」とか言っちゃって………。」
え?
どういうこと?
「梅……………」
話しかけようとした時、拓海が自転車を持ってきた。
「?どした?」
「…………………あ、いや。何もないよ。」



