浮気彼氏に復讐します








───────その日は、ずっと私と拓海は囲まれていた。


なんで、付き合い始めた?
どっちから?
手は繋いだ?


たくさんの質問を、全部、嘘で返すので精一杯だった。


移動教室は、三人で移動しようと思っていたけど、みどりが
「邪魔モノは去ります」
なんて言って、二人きりにさせられて
移動していた。

お昼は、クラスの皆から視線を浴びながら
机を合わせて拓海と食べた。
途中から、視線に耐えきれなくなって
拓海が
「バカ!そんなジロジロ見んな!恥ずかしいわ!」
なんて言って、皆で爆笑していた。


今日1日で公認カップルみたいになってしまっていた。