「お待たせ」 「拓海!」 「んじゃ、いこ」 拓海と、下駄箱に入ろうとしたとき 後ろの方から 声がした。 「淳~」 淳……………。 「………菜々子。」 拓海は、淳の存在に気がついたのか私を素早く誘導してくれた。 「ありがと…」 「あっれぇ……………あの子、淳の元カノじゃないのぉ?」 “元カノ″ 元カノって存在になってるんだ…。 思わず、立ち止まってしまう。 「あ?誰?てか、早く行こうぜ?」 淳と、女の子は私と拓海を抜かして先に行ってしまった。 淳は、もう本気で私のこと…………。