「さてと…」 「拓海、帰るの?」 みどりは帰ったから、今私と拓海だけ。 なんだか、カップルという響きだけなのに恥ずかしみが出てしまう。 今まで、“仲のいい友達″ってだけで 恋愛感情とは全く考えてなかったから…。 「どうする?」 「え?」 「一緒に帰りますか!」 そう言って、拓海は私と顔を合わせずに歩き出した。 「う、うん…!」 せっかく、協力してくれてるんだ。 「私………頑張る!!」