「橘5行目から読んでくれ。」





「はい」







....やられた。






今日の授業のところのページ、



犬のフンがべっちょりついてる。




「せんせー橘さん教科書忘れちゃったみたいなんですぅー」




お前らが、やったくせに。




「橘、ほんとうか?」


何が?


「すみません。」


なんで謝ってるんだろう。


「気をつけろよ。」


何に?あいつらに??


「はい。」




転校したい。



でもしても変わらない。




マナミ達のギャルサーはでかいから。




どこに引っ越しても転校しても、バレてしまう。






もうやだよこんな人生。




何回思って何回泣いた事だろう。





死ねたら楽なのに。





そんなことを考えながら窓の外の空を眺める。




窓側の一番後ろっていうベストポジション。





先生から見えない分、嫌がらせもやりやすいらしいけど。






雲の流れる空。






そこをひたすら飛んでみたい。






何も考えず。






誰にも邪魔されず。







自由に、生きたい。