それから、お互い無言であたしは、
真由香たちを待っていた。
5分くらいすると、校門の方から
真由香たちが走って来るのが見えた。
「愛梨~!!」
走ってくると、そのまま真由香は
あたしに抱きついてきた。
「どーしたの、真由香」
「どーもしてないよ、抱きつきたかっただけ」
真由香って、大人っぽく見られがちだけど
少しだけ幼いところもあったりする
親友のあたしだけの秘密なんだけど
「ごめん、愛梨待った?」
「全然待ってないよ~」
「俺は15分くらい待った」
「あ、智洋いたの?」
ん?智洋くんと知り合い?
「あ、これうちらの同中の
田中 智洋(たなか ちひろ)。」
ももが、紹介してくれた。
あ、智洋くんがももたちと同じ中学の人なんだ。
「智洋~!会いたかったよ~!!」
「拓海、やめろ。きもい」
やっぱ、仲いいんだな
「よし、皆揃ったし、行きますか。」
そして、あたし達は揃って駅前のカラオケに向かった。
