「一目惚れ」ってやつかもしれない。

背は高くて…、優しいフェイスをもつ男の子が…。

好きになってしまったかもしれない。

あたしの顔は、氷のような灰色の雪には似合わない位真っ赤だった。


あたしはそれからと言うもの、窓から彼が走っている姿を見るのが日課になった。


あ、今日は青いジャージだ。

名前の知らない男の子にどんどんどんどん惚れていく。

イタいな、あたし。

でも…好きになっちゃったんだから、しょうがない。

彼は、彼女がいるかもしれないし…。

…って、毎日6時にココに着くし。