自覚すると、更に気持ちが高ぶる。 自分が怖い。 彼女に惚れてる自分が…。 きっとコントロールが効かなくなる。 その時…彼女はどう思うだろう? 俺はそれからと言うもの、毎日のようにそのランニングコースを走った。 前のランニングコースなんか目も向けずに。 彼女は俺が6時に来るのを分かったらしい。 俺はチラリと表札を盗み見る。 【橘】 タチバナさん? 俺、頑張ろ。 俺は少し笑って雪を踏みしめた。