ランニングコース 〜君の愛のこもったLoveLetter〜1


自覚すると、更に気持ちが高ぶる。

自分が怖い。

彼女に惚れてる自分が…。

きっとコントロールが効かなくなる。

その時…彼女はどう思うだろう?


俺はそれからと言うもの、毎日のようにそのランニングコースを走った。

前のランニングコースなんか目も向けずに。

彼女は俺が6時に来るのを分かったらしい。

俺はチラリと表札を盗み見る。

【橘】

タチバナさん?

俺、頑張ろ。

俺は少し笑って雪を踏みしめた。