「おー、ナイッシュ!」 伊川さんは拍手して褒める。 そして、続けて…。 「伊織はね、寂しがり屋なんだ。でもな、伊織なりに俺のサッカーを分かってくれているし、何もデートしたいなんて言ってこない。まぁ、たまに毒だけど」 そう言って苦笑いを零しながら蹴ったボールはゴールポストに当たったものの。 勝手にボールがコロコロとゴールに。 「「すげぇー」」 俺と伊川さんは笑い合った。 「…集合っ!」 「「はい!」」 監督が少し話した後に、とこかに行ってしまった。 「5時か…」